擬態とは?
擬態とは、姿や振る舞いを他の生き物や環境に似せることで敵や獲物を欺く生存戦略です。簡単に言うと、姿や行動を何かに似せることです。擬態は進化の過程で獲得されてきましたが、これから紹介するすごい擬態をする生物たちは、とても進化の結果とは信じられません。それではさっそく、5選を紹介していきましょう。
5位 ムラサキシャチホコ
ムラサキシャチホコは日本に生息する蛾の一種です。枯れ葉に擬態していますが、すごいのは、枯れ葉の丸まった部分まで表現している点です。これは実際に羽が丸まっているわけではなく、模様によってトリックアートの様に立体感を表現しているのです。凄すぎます。私の目は簡単に騙されましたが、捕食者(鳥、ヘビなど)の目も騙されるでしょう。「隠蔽(いんぺい)擬態」といい、捕食者の目から逃れることができます。
4位 ハナカマキリ
次はカマキリの一種です。ハナカマキリといい、東南アジアの熱帯雨林に生息しています。名前のとおり、ハナビラのような姿をしています。色がかわいいです。ハナビラに擬態することで、捕食者である鳥やヘビなどから身を守るだけではなく、ハナビラと思い近づいてきた獲物を待ち伏せし狩りをするのにも役に立ちます。一石二鳥です!このように自分が捕食する際に有利となる擬態を「攻撃擬態」といいます。
3位 ワニガメ
ワニガメは水中で岩に擬態します。水中で口を開け、じっと獲物を待ちます。それだけではありません。舌に注目しましょう!舌先には特殊なピンク色の突起があり、それをピクピク動かすことでミミズのように見せているのです!そのミミズに誘われてきた小魚をがぶっといきます。この2段階の擬態も「攻撃擬態」の一種と言えます。
2位 スカシバカ
こちらはスズメバチ、ではありません!蛾の一種であるスカシバガです。猛毒があり、強い存在であるスズメバチに擬態することで、生物界での強い立ち位置を手に入れました。スカシバガ自身には毒針もオオアゴもありません。このように、毒が無い生物が、毒が有る生物に擬態することで攻撃を回避する擬態を「ベイツ型擬態」といいます。
1位 スズメガの幼虫
ヘビ?!ではなく蛾の幼虫です。蛾の幼虫が頭を膨らませ、のけぞっている姿なのです!危険を察知するとこの行動を取り、猛毒を持つクサリヘビに擬態し敵を威嚇します。捕食者側に擬態するめずらしい例で、「ベイツ型擬態」の究極と言えます。
以上、世界のすごい擬態をする生物を見ていきました。
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